「婚活パーティーに参加すればモテるはず」
そんな気持ちで会場に向かった男性が、フリータイムで誰からも話しかけられなかったらどう感じると思いますか?😢
今回お話を聞かせてくれたのは、野村亮さん(仮名・32歳)です。

見た目も仕事もそこそこ自信があったという彼が、なぜそんな“空気扱い”の時間を味わうことになったのか…リアルな婚活パーティーの現実を語って下さいました📝
プロフィール:野村亮さん(仮名)・32歳
—— まずは簡単に自己紹介をお願いします。
32歳で、都内の不動産関係の会社で営業をしています。婚活パーティーは去年から参加し始めました。最初は正直、「行けば普通にウケるだろう」って気持ちがありましたね。
—— 自信があった理由はどのあたりでしたか?
仕事はそれなりに忙しくて、収入も平均よりは上だと思っていました。
見た目も、めちゃくちゃ整ってるタイプではないけど、清潔感くらいは保ててるつもりでした。
学生時代も恋愛経験はあったので、「極端に不利ではないはず」と思い込んでいました。
—— その思い込み、今振り返るとどんな印象ですか?
今は、恥ずかしいです。
恋愛経験がある=婚活でも通用する、って直結させていたのが浅かった。
婚活パーティーって、恋愛の延長線というより「初対面の短時間で印象が固まる場」なんだなって、身をもって知りました。
最初の婚活パーティーに期待していた内容
—— 初参加の直前は、どんな期待がありましたか?
めちゃくちゃワクワクしてました。
アプリみたいにメッセージを何日も続けなくていい。
会って話せるなら、雰囲気とか空気感で伝わるだろうって。
—— 参加前に準備した内容はありましたか?
一応、自分なりにやりました。
ネットで「婚活パーティー モテる」みたいな記事を読んで、服はジャケットにして、髪も整えて、眉も軽く整えて。
香水は強いと嫌がられそうなのでやめて、柔軟剤の匂いが強くならないように洗剤も控えめにして。
プロフィールカードも、趣味は「映画」って書きがちだけど、薄いと思ったので、ジャンルや最近観た作品名も書きました。
ここまでやれば、普通に会話は回るだろうって思っていました。
—— 会場に向かう途中、気持ちは落ち着いていましたか?
緊張はありました。
でも緊張よりも、「どんな女性がいるんだろう」って期待が勝っていました。
変な話、「今日は何人かと連絡先交換できるかも」みたいな軽い皮算用もありました。
会場に入った直後の空気と、最初の違和感
—— 会場に入った瞬間の印象はどうでしたか?
最初は「意外と普通だな」でした。
ホテルラウンジみたいな豪華さではなく、会議室に近い落ち着いたスペース。
スタッフは丁寧で、進行もテキパキしていて、安心感はありました。
—— 参加者の雰囲気はどう見えましたか?
男性は同年代が多かったです。
女性は、落ち着いた雰囲気の人が多かった印象です。派手というより、清潔感重視という感じ。
この時点では、「いけそう」と思っていました。
—— その後、違和感が出てきたのはいつですか?
回転トークが始まってからですね。
会話自体はできるんです。でも、相手が笑ってくれてるのに、手応えが薄い。
雑談として成立しているのに、「この先につながる温度」が見えない感じがありました。
回転トークでは話せたのに、なぜ手応えが薄かったのか
—— 回転トークではどんな会話をしましたか?
仕事の話、休日の過ごし方、住んでいるエリア、趣味。
いわゆる「無難に盛り上がる」話題ですね。
相手も「へえ、そうなんですね」と返してくれて、沈黙にはなりませんでした。
—— その時点では、うまくいっていると思っていましたか?
思ってました。
「少なくとも嫌われてはいない」って判断でした。
でも、今思うとここが落とし穴でした。
—— どのあたりが落とし穴でしたか?
「嫌われない」ってだけで安心していた点です。
婚活パーティーって、嫌われないだけだと埋もれるんです。
相手の記憶に残る材料が薄いと、次のフリータイムで選ばれない。
回転トークは全員と話す時間なので、そこでの空気は“社交辞令で成立”しやすい。そこを勘違いしていました。
—— 相手の反応で、後から思い当たる場面はありますか?
あります。
笑ってくれてるけど、質問が返ってこない。
こちらが話題を投げて、相手が答えて、またこちらが投げて…みたいな形になると、表面は成立してても「相手側の興味」は育ってない。
当時は、その差が分かってなかったです。
フリータイムで完全に浮いた瞬間
—— そして問題のフリータイムですね。何が起きましたか?
フリータイムって、自由に動いて、もう一度話したい相手のところへ行く時間じゃないですか。
あの時間で一気に現実が見えました。
女性が、人気の男性のところへ集まるのが一瞬なんです。
開始30秒くらいで、もう小さな輪がいくつもできていて、入り込めない。
自分の前には誰も来ない。これが本当にきつかったです。
—— 自分から行けば良かった、とは思いましたか?
当然、頭では思いました。
でも、現場だと動けない。
「いま声かけたら邪魔かな」とか「割り込んだら嫌がられるかな」とか、勝手に想像して足が止まりました。
その結果、ドリンク持って立ってるだけの人になってしまった。
—— “空気になった感覚”を、もう少し具体的に聞かせて下さい。
視界の端で、みんなが楽しそうに話してるのが見えるんです。
笑い声も聞こえる。
でも自分の周りだけ、静か。
目線が合った気がして近づこうとしたら、別の男性が先に入って会話が始まってしまう。
「今だ」と思った瞬間が、全部すり抜けていく感じです。
しかも、そこで焦って変に動くと余計に浮くのが分かる。
だから動けない。
動けないから、さらに浮く。
自分の中で負の循環が回り始めて、笑顔も固くなっていきました。
“話しかけられない人”が抱えやすい誤解
—— その時間、何を一番強く感じましたか?
「自分は普通にやれてる」って思ってたのが、全部勘違いだったんだなって。
普通に話せる=選ばれる、ではない。
この差を突きつけられました。
—— どんな誤解があったと思いますか?
大きく2つあります。
1つは、清潔感を整えれば十分だと思っていた点。
もう1つは、会話が成立していれば興味を持たれていると思っていた点。
清潔感は最低限で、そこから先が勝負。
会話が成立しても、相手の感情が動いていなければ記憶に残らない。
当時の自分は、その現実を軽く見ていました。
—— “雰囲気”の差もありましたか?
ありました。
人気の男性って、別に派手なイケメンだけじゃないんです。
話しかけやすい空気がある。
笑顔が柔らかい。
話す前から「この人なら大丈夫そう」って思わせる何かがある。
自分は見た目を整える意識はあっても、その“話しかけやすさ”が弱かったんだと思います。
周りの男性と比べて見えた差
—— 周りの男性を見て、何が違うと感じましたか?
まず動き方が違いました。
フリータイムが始まった瞬間に、迷いなくスッと女性のところへ行く。
しかも、強引じゃなく自然。
「さっき話した〇〇の話、もう少し聞きたくて」みたいに、理由がある入り方をするんです。
自分は理由を用意してなかった。
だから「今行っていいのかな」で止まってしまった。
準備不足が、そのまま行動停止につながっていたと思います。
—— 会話の作り方にも差がありましたか?
ありました。
人気の男性は、質問の角度が違う。
「趣味は何ですか?」じゃなくて「休日って外に出たい派ですか?」みたいに、相手が答えやすい聞き方をしていました。
相手の話を拾って、すぐ軽い共感を返して、安心させるのがうまい。
自分は情報を聞くだけで、“安心させる返し”が弱かったです。
終わってからの帰り道で残った感情
—— 結果はどうでしたか?
マッチングなし。連絡先交換もなし。
帰り道は、正直、思考がぐちゃぐちゃでした。
—— どんな感情が一番強かったですか?
恥ずかしさが一番でした。
「自分は普通にいける」と思っていたのに、現実は誰からも来ない。
自己評価がガタッと落ちました。
それと、悔しさもありました。
回転トークでは笑ってくれていたのに、フリータイムで誰も来ない。
「あれは何だったんだ」って、勝手に裏切られた気分にもなりました。
今思うと、相手は悪くないんですけどね。
—— その日の夜は眠れましたか?
あまり眠れなかったです。
頭の中でフリータイムの場面が何回も再生される。
「なんで動けなかったんだろう」って反省ばかりして、寝つきが悪かった。
それから自分を見直すようになった具体策
—— 次に参加するまでに、何を変えましたか?
いろいろやりました。
まずプロフィールカードの書き方を変えました。
抽象的な趣味だけじゃなくて、具体に寄せる。
「映画」なら「最近観た作品」「好きなジャンル」「映画館派か配信派か」まで書く。
相手が質問しやすい材料を、こちらから用意するようにしました。
—— 見た目の部分も見直しましたか?
服装も見直しました。
清潔感はある前提で、“話しかけやすい印象”を作る方向に寄せました。
固すぎるジャケットより、柔らかい色のニットや、顔が暗く見えない色味を選ぶとか。
髪型も、セットしすぎず、清潔さと柔らかさのバランスを意識しました。
—— 会話の練習もしましたか?
しました。
鏡の前で笑顔の練習。
それから、職場の同僚に「第一印象どう見える?」って聞きました。
その反応がめちゃくちゃ参考になりました。
自分では普通のつもりでも、真顔が強く見える人っていますよね。
自分がまさにそれで、「話しかけにくいかも」と言われてショックでした。
そこから、口角を少し上げる癖をつけたり、相手の話を聞く時にうなずきを増やしたり、目線を外さない練習もしました。
—— フリータイムの動き方は変えましたか?
そこが一番変えました。
フリータイムの開始直後に動く。
迷う前に動く。
しかも、割り込みではなく“自然に入る理由”を用意する。
例えば回転トークで出た話題を覚えておいて、「さっきの旅行の話、もう少し聞きたくて」みたいに入る。
この準備があるだけで、足が動きやすくなりました。
今なら“話しかけられなかった人”に何を伝えるか
—— 同じ経験をした人に、今ならどう声をかけますか?
最初はうまくいかなくて普通だと思います。
でも、「自分は悪くない」で止まると、次も同じ展開になる可能性が高い。
自分を責める必要はないです。
ただ、「相手から見てどう映っているか」を一度だけでも考えてみてほしい。
見た目の問題というより、空気の作り方、表情、入り方、話し方。
そこを少し変えるだけで、状況が変わる人は多いと思います。
—— 心が折れそうな人へ、最後に一言あるとしたら?
話しかけられなかった時間は、人格否定じゃないです。
その場での振る舞いと、タイミングと、場の空気の相性で起きる出来事です。
一回の結果で自分の価値を決めないでほしい。
自分もあの時は落ち込みましたけど、見直したら変化は出ました。
“うまくいかなかった経験”が教えてくれたこと
婚活パーティーで誰からも話しかけられなかった時間は、正直言って辛かったです。
でもその時間があったから、自分を見直すきっかけになったとも思ってます。
「婚活ってただの出会いの場」だと思ってたけど、それだけじゃない。
自分の見え方や振る舞いを学べる場所でもあるんですよね。
うまくいかない日があっても、それが“終わり”じゃなく“始まり”かもしれません。
まとめ
野村さんの話でリアルだったのは、回転トークとフリータイムで評価軸が変わる点です。
回転トークで無難に話せても、フリータイムで“動けない人”は埋もれやすい。
しかも、その現実に気付く瞬間が一番きつい。
ただ、そこで終わりではありません。
プロフィールの出し方、表情、話しかけやすい空気、フリータイムの動き方。
このあたりを少しずつ整えると、同じ会場でも結果が変わる余地があるのです。

もし今つらいと感じている人がいたら、ちょっとでも前を向けるきっかけになればうれしいです🍀


